生まれたばかりの赤ちゃんといえば、ミルクを飲んで寝て、泣いたらまたミルクを飲んで…、とその繰り返し。そんな穏やかな新生児期をイメージされていたママさんも多いかもしれません。(私もその一人ですが…)抱っこじゃないと寝てくれない……布団に下ろすと泣いてしまう……。背中スイッチが敏感すぎるわが子に驚いてしまった経験はありませんか?今回は、新生児期の赤ちゃんが泣いてしまう・寝てくれない原因と対策についてお伝えしていきます。
睡眠の大切さ
赤ちゃんが泣きっぱなし・寝てくれないとなると、産後のダメージが癒えないママにとっても辛い状況ですし、赤ちゃんにとっても睡眠は大切な時間です。まずはじめに、新生児にとって・産後すぐのママにとっての睡眠の大切さについて、確認していきましょう。
新生児にとっての睡眠
⚫︎成長と発達: 睡眠中に成長ホルモンが分泌され、体の発育と脳の発達が促進されます。
⚫︎脳の発達: 睡眠中、脳は記憶を整理し、神経回路の形成を助けるため、知能や感情の発達に重要です。
⚫︎免疫力の強化: 睡眠が十分であることは免疫システムの発達にも寄与し、病気への抵抗力を高めます。
産後のママにとっての睡眠
⚫︎身体の回復: 出産後の体は大きな負担を受けており、十分な睡眠は体力の回復やホルモンバランスの調整に必要です。
⚫︎精神的安定: 睡眠不足はストレスや産後うつのリスクを高めるため、精神的な安定のために重要です。
⚫︎育児に備えるエネルギー: 睡眠を取ることで育児のためのエネルギーを確保し、日常的な負担を軽減します。
新生児が寝ない理由
生まれてすぐ〜首が据わる頃までの赤ちゃんが寝ない理由は、とてもシンプル理由です。何か【不快】に感じて入りからなんです。具体的には以下の原因が考えられますので、ひとつずつチェックしてみてくださいね。
1、暑い寒いなどの温度
2、眠い
3、お腹が空いた・喉が乾いた
4、おむつが気持ち悪い
5、痛い痒い
6、姿勢が心地悪い
新生児の体温調節は未熟なため、気温や湿度などの環境の変化に影響を受けやすいので、快適に過ごせるように環境を整えてあげたいですね。お腹や背中がひんやりしている場合は、寒く感じている・お腹や背中に汗をかいている場合は、暑く感じているかもしれません。室温は冬は20~25℃、夏は25~28℃程度・湿度は50~60%を目安にするといいですよ。
姿勢も意識してあげましょう。赤ちゃんはお腹にいる時には、背中を丸くして膝を抱えるような姿勢で過ごしています。生まれてすぐ〜首が据わる頃までの赤ちゃんは、そのまん丸な姿勢を心地よく感じてくれるんです。また、赤ちゃんが急にびくっと動き両手をあげ抱きつく動作をする【モロー反射】をご存知でしょうか?モロー反射によって快適な姿勢が崩れてしまい、目覚めてしまう赤ちゃんもいるんですよ。
姿勢を快適に保つには、おくるみや背中の丸みを保てるベッド使ったり・バスタオルをドーナツ状にし、その上に寝かせてあげるなど工夫してあげましょう。
産後すぐのママのストレス軽減
産後すぐのママの体は出産による大きなダメージを負っていますし、慣れない育児や睡眠不足で精神的にもデリケートな状態です。最近は、パパも育児休暇を取るというご家庭もよく聞くようになってきましたが、育児をする=ママというイメージはまだ強くあると感じます。ママひとりに育児の負担が偏らないように、ご家族や周りの人々がサポートしていけるのが理想ですし、子育てしやすい国の仕組みづくり(パパの育児休暇など)も進んでいくといいですよね。
また、ママ自身もひとりで頑張らなければ…と思いすぎず、周りに頼る・甘えることが大切だと考えています。私自身はそれができずに辛い経験もしました。ご家族や友人・行政の産後ケアなど積極的に頼っていけたらいいですね。産後ケアは、私が住む地域では「なかなか予約できない…」「対象期間がすぎてしまった」などのお声を聞きます。そういったママが頼れる施設の充実も今後期待したいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。この記事が少しでもお力になれたら嬉しいです。